2010年11月19日

入江泰吉『私の大和路 秋冬紀行』

平城京遷都1300年祭の今年、思いがけず夏と秋の二度も
奈良を旅する機会がありました。今月上旬に訪れた際には
紅葉の長谷寺や信貴山、そして唐招提寺や薬師寺などをめぐり
また一層 古都・奈良が好きになりました。


そして、春日大社に参拝した後、奈良市写真美術館で
「入江泰吉 傑作選」写真展を鑑賞。明治38年奈良生まれの
故・入江泰吉氏は、戦後 奈良大和路の風景や仏像を半世紀に
わたり撮り続けた写真家です。

入江氏の名前を知らなくても、その作品の数々は奈良大和路や
仏像の書籍・パンフレット・ポスターなど 様々なところで
日本人なら一度は目にしているのではと思います。
写真展の感想は、また旅のブログに書きますが ここでは
旅の後に購入した本をご紹介します。


4094114823入江泰吉 私の大和路―秋冬紀行 (小学館文庫)
入江 泰吉
小学館 2002-10

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入江氏の写真集は数ありますが、入門編として文庫化された
エッセイ集が2冊出ています。
購入したのは『私の大和路 秋冬紀行』。
カラー・モノクロ合わせて76点の写真作品と、それに沿った
入江氏本人の紀行エッセイを収録。エッセイは、これまでの
写真集などから抜粋し読みやすく並べたもの。

写真家の文体というものは、その人の写真作品と通じていると
いつも思うのですが 入江氏のエッセイは、大和路に対する
穏やかで温かな眼差しを感じるもの。撮影の動機や、苦労話も
あれば 風景や仏から学んだことなど心が洗われるようです。

同じ場所に何度も通い詰めて撮影されている為、通りがかりの
観光客では気づかないような 自然の変化や仏の表情に
じっくりと向き合っていらしたことが 文章からも十分に
伝わってきました。そして作品を見ると 感動が深まります。
カメラや写真の技術的な難しい話ではないので、仏像好きや
奈良の旅好きの方にもおすすめ。


紙質が厚く、カラー写真が多いだけでも充実しているのですが
本書はそれだけでなく 登場した寺院のガイド・地図・年譜も
収録。巻末には入江氏直筆の撮影ノートも紹介されています。

まだ秋冬紀行しか手元にありませんが、『春夏紀行』もあり。
こちらには入江氏と親交のあった白洲正子さんの文章も。

入江泰吉 私の大和路―春夏紀行 (小学館文庫)
入江泰吉 私の大和路―春夏紀行 (小学館文庫)入江 泰吉

小学館 2002-04
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仏像つながりで・・・『見仏記』シリーズ。
思わず笑ってしまう 仏像ワンダーランド、凄いです。
みうらじゅん&いとうせいこう氏の珍道中は、面白すぎ。

4041846021見仏記 (角川文庫)
いとう せいこう みうら じゅん
角川書店 1997-06

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posted by sumibooks at 19:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅の本 -日本- | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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