2009年04月17日

森山大道『もうひとつの国へ』

昨年発売された、写真家・森山大道氏によるエッセイ集。
ここのところ毎日、少しずつ楽しみに読み進めていました。
どちらかと言うと、写真より森山氏の文章が好きだったり。

本書は、80年代半ばから ごく最近書かれたエッセイまでを
集め、比較的マイナーなカルチャー誌のコラムが多いので
初めて読む内容でした。その内容は、ご本人のあとがきに
よれば「写真に関すること以外のもの」とあります。

が、実際は森山氏の日常を綴っている為 結局写真から
離れることはないわけで、それがまた面白い。
若くてまだ仕事がない時にどんな日々を過ごしていたか、
そして今も 日々考えることとは・・。70代を迎え、
すでに高名な写真家となっても、自分を「ナマコ男」
「野良犬のよう」と呼ぶ変わらないスタンス。


難しい写真論の本ではなく、撮影で訪れた場所の印象や
出来事を綴っていたりするので、旅の様子も興味深いもの。
森山氏といえば、新宿や池袋の今昔。また最近では、
ハワイやブエノスアイレスへ。写真家の視点と仕事。

以前から森山氏の文章を読んでいましたが、本書を読んで
新たに知ったのは 森山氏がかつてどんな本を読んできたか
という事。こうした魅力ある文章を書く人は、やはり
読書家でありました。およそ50点のモノクロ写真も収録。

402330395Xもうひとつの国へ
森山 大道
朝日新聞出版 2008-09-05

by G-Tools



こちらは自伝的な写真論。まずはこちら。
4309474144犬の記憶 (河出文庫)
森山 大道
河出書房新社 2001-05

by G-Tools

posted by sumibooks at 00:54| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読み物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。