それは昨年発売された 『深夜特急ノート 旅する力』。
深夜特急シリーズと同じくカッサンドルの作品を用いた表紙。
帯には、「深夜特急最終便 遂に刊行」と書かれているものの
直接的に繋がる内容ではなく、沢木氏が10代の頃の旅や
ライターとして仕事を始めた頃の様子、ユーラシアの旅に
出るまでなどを改めて振り返ったエッセイ集。
旅の資金はどうしたのか、なぜ乗り合いバスの旅を選んだのか
なぜデリー発ロンドン行きを選んだのか等、深夜特急ファン
には番外編とも言えるでしょう。内容は、雑誌「コヨーテ」
の特集と重なる部分もあるようです。
ノンフィクション作家として仕事を受け、取材を始めた
頃の話が長く 沢木氏に興味がない方にはおすすめしませんが
フリーランスである私には、なかなか興味深い内容でした。
また、ユーラシア横断の旅を終えて 「深夜特急」を書き出す
までの流れや 書き終えるまで何年もかかったことの理由も
語られています。リアルタイムでは読めなかったので、
知らないことも多くありました。
「旅には適齢期というものがあるのかもしれない」と題された
章は、とても共感できるもので 沢木氏同様に20代半ばに
バックパッカー旅行をした私にも響きました。30代のいま
20代とは違ったスタイルの旅を 楽しんでいるからです。
そして、当時のような旅はもうできないとも感じています。
現在では、世界一周や長期旅行をする人も 旅行記を書く人も
珍しくはなくなりましたが やはり沢木氏の功績と影響は
計り知れません。「深夜特急」を読み直したくなりました。
![]() | 旅する力―深夜特急ノート 沢木 耕太郎 新潮社 2008-11 by G-Tools |














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